都市新バス系統には専用車が充当されています・・・「便利で質の高いサービスを提供する」という目的からそうなっているわけですけど、車両代替時の需給関係の都合によって都市新バス仕様車が一般路線用に転用されたり、また逆に一般路線用が都市新バス系統専用に転用されたりしています。ここでは、そういった都市新バス系統や一般路線用い転用された車について紹介していきます。
なお、一般路線用から都市新バス系統用に転用については、「前面のヘッドマークを専用のものに交換・路線愛称名を表示」を示し、都市新バス仕様車が一般路線用への転用については「前面のマークをイチョウタイプに交換・路線愛称名の表示を撤去」を示すものとします。
(すべてをフォローしきれていない点についてはご容赦を。K→S−A476については『CNG(圧縮天然ガス)バス<日産ディーゼル>』で紹介しています。)

(局番:B−W1014 三菱U−MP618+新呉羽)

(局番:B−W106 三菱U−MP618+新呉羽)

(局番:B−W108 三菱U−MP618+新呉羽)

(局番:B−X445 三菱U−MP218K+新呉羽)

(局番:B−X446 三菱U−MP218K+新呉羽)

(局番:M−D268 日野KC−RU1JLCH+日野車体)

(局番:M−D270 日野KC−RU1JLCH+日野車体)

(局番:M−D318 日野KC−HU2MLCA+日野車体)

(局番:M−D321 日野KC−HU2MLCA+日野車体)
都06系統用として用いられてきた日野製V代車が除籍時期となり、渋谷・目黒に投入されたH代車の一部が専用車として充当されました。ところが、新車代替でもなお不足するために平成14年1月頃に都01系統専用車及び一般路線用車から都06系統用に転用が行われました。
転用されたのは、渋谷営業所では都01系統用からがB−W101・104・105・106・107・108、一般路線用からがB−X445・446となっており、目黒支所では一般路線用からM−D268
・270・318・321が転用されています。

都01系統用時代

一般路線用時代
(撮影:森茂樹氏)

都06系統用時代(本項掲載時の平成14年2月時点現在の姿)
(局番:B−W101 三菱U−MP618K+新呉羽)

都06系統用時代(本項掲載後の平成14年7月時点現在の姿
:ラッピングが剥がされました)
(局番:B−W101 三菱U−MP618K+新呉羽)
B−W101は他車と異なる経緯を辿っています。元々は都01系統用でしたが、この車が渋谷での都市新バス仕様車で最古参となった頃に一般路線用に転用されています。渋谷では初代専用車だったM代車以来の伝統とも言えるケースで、このまま一般路線用として最後を迎えるのかと思われました。ところが、先に書いたとおり他のW代都市新バス仕様車と一緒に都06系統用として返り咲くことが出来たという、過去に例のない転用劇が繰り広げられたのです。一旦愛称名を表示していた行灯部を塞いでしまったので、都06系統転用時にはさらにその上から愛称名シールが貼られています。

(局番:B−V245 三菱P−MP618K+新呉羽 撮影:森茂樹氏)
(局番:B−V246 三菱P−MP618K+新呉羽)

(局番:K−W102 三菱U−MP618K+新呉羽 撮影:森茂樹氏)

(局番:K−W103 三菱U−MP618K+新呉羽 撮影:匿名希望様)
先に書いたとおり、渋谷の都01系統専用車は最古参となると一般路線に転用されることが多く、すでに除籍したB−V246・247もそのような経緯を辿りました。また、B→K102・103は平成12年12月の路線再編時に南千住へ転属となり、その際に一般路線用に転用されています。

(局番:H−W102 三菱U−MP618K+新呉羽 撮影:匿名希望様)
W102は、平成14年2月25日ダイヤ改正に伴う転属により、今度は千住へ転属となりました。

(局番:S−P254 いすゞP−LV214k+川重)

(局番:C−P270 いすゞP−LV214k+川重 撮影;森茂樹氏)
都02系統専用として投入されたいすゞ製P代車も、晩年には大塚から他営業所へ転属・一般路線用への転用が行われました。

(局番:D−D338 日野KC−HU2MLCA+日野車体)
(局番:D−E433 日野KC−HU2MLCA+日野車体)

(局番:D−Y785 日野U−HU2MLA改+日野車体)
都03・05系統は平成12年12月の路線再編前までは杉並営業所(当時)が担当(都05系統は深川と共管)でしたが、再編後は深川が担当となりました。これにより、杉並から深川へ専用車の大量転属が行われましたが、 Y代車(HIMR)全車とD・E代車の一部はそのまま残り、同時に一般路線用に転用されました。特に、E代車は路線愛称の行灯表示を止めた仕様となっているため、前面を見る限り一般路線用と同じになっています。
(局番:S−V627 日野P−HU233BA+日野車体)
先に書いた路線再編時に、古参の専用車だった杉並の日野製S代車と深川のいすゞ製T代車が全車除籍されました。路線短縮・減便が行われたとは言え。新車投入がない状態での代替だったために目黒から都06系統用だった日野製V代車が転属され、引き続き都03・05系統用として用いられました。しかし、最古参であるが故に深川での活躍は長くなく、1年後の平成13年12月にH代車投入の代替として除籍となりました。

(局番:S−X571 いすゞU−LV324K+富士重工)

(局番:S−X573 いすゞU−LV324K+富士重工)
H代車投入の代替として日野製V代車が除籍されたわけですが、すべてを補えるまでには至らず、一般車(S−X571〜574)からの都03・05系統用への転用が行われました。
(局番:L−Z286 日産ディーゼルU−UA440HSN+富士重工)
(局番:L−Z287 日産ディーゼルU−UA440HSN+富士重工 撮影:森茂樹氏)

一般路線用に転用されたL−E425
(局番:L−E425 日産ディーゼルKC−UA460HAN+富士重工)
都市新バス用だった頃のL−E425
(局番:L−E425 日産ディーゼルKC−UA460HAN+富士重工 撮影:森茂樹氏)
平成12年12月の路線再編時、都04系統では減便と共に専用だった日産ディーゼル製S代車が除籍されました。このときに新車の投入が
なかったため、不足分は一般路線用からの転用で補われました。この転用はあくまで新車投入までのつなぎでしかなく、1年後にH代車が投入された時点で一般路線用に戻されています。
ところが、H代車投入によって逆に都04系統専用車に余剰が生じたのでしょうか。今度はL−E425が一般路線用へ転用されてしまいました。

一般路線用に転じたL−X600
(局番:L−X600 日産ディーゼルU−UA440HAN+富士重工 撮影:匿名希望様)
都04系統だった頃のL−X600
(局番:L−X600 日産ディーゼルU−UA440HAN+富士重工)
さらに、平成14年後半にはL−X600が一般路線向けに転用されました。都04系統開設時に投入されたS代車が全車除籍になった後は、「愛称行灯・ハイバックシート」といったかつての都市新バス仕様を有した唯一の車でした。都04系統向けのノンステップバスの導入や都04系統自体の運行本数の削減によって転じたのでしょう。

(局番:M−S202 日野P−HU233BA+日野車体 撮影:森茂樹氏)
平成10年3月末から東京駅〜臨海副都心を運行することになった座席定員制の路線「快速バス」の専用車として白羽の矢がたったのが、杉並のS代都市新バス仕様車でした。この頃は丁度S代車の代替としてD代車が投入された時期であり、本来なら除籍されてもおかしくない状況の車でしたが、エアサス装備という都市新バス仕様ならではの利点を買われたようです。車体には快速バスをアピールするささやかな装飾が施され、車内は座席増設・シートカバー交換が行われ、杉並から目黒(港南分駐所常駐)へ転属されました。
画像では結構乗っているように見えますが、撮影したときはビッグサイトで何かのイベントがあったときのもので、普段の快速バスはかなり悲しい乗り具合でした。一般仕様車よりグレードの高いハイバックシートを用いているとは言え、どう見ても普通の路線バスに100円余計に支払う魅力が感じられなかった点は否めないものがありました。都交通局もその辺は考えていたようで、平成12年4月から経路変更と同時にX代貸切車を快速バス用に転用の上、このS代車を置き換えました。
情報提供:ぐりぃん・しゃとる様 カノチョパ様 森茂樹氏