【特集】第36回東京モーターショウの路線バス(その1)

 10月30日から11月3日まで催されていた第36回東京モーターショウ、商用車主体の展示となったことから路線用バスも多数出展されていました。出展された路線用バスはすでにノンステップバスが当たり前となり、さらにIT時代に即したものや地球環境対策に配慮したものなどや、車格のバリエーションがさらに増えるなどの新たな展開をみせているようです。ここでは、路線用バスの展示についてお送りしていきます。
(※ 日産ディーゼルは貸切・高速路線用タイプのみの展示でしたので掲載していません。)

 

トヨタ・日野

 今回のモーターショウの目玉と言える燃料電池バス「FCHV−BUS2」です。トヨタ・日野の共同開発ということで、ブルーリボンシティノンステップがベースになっています。屋根部分を無視すれば普通のブルーリボンシティですが、物々しい屋根周りが「特別な車」であることを示しています。すでに国土交通大臣認定を受けており、ナンバーを取得して公道走行が可能になっています。

 燃料となる高圧水素を貯蔵するタンクです。見た感じではCNGノンステップバスの圧縮天然ガスタンクと似たような印象を受けます。

 このバスの特徴は後面屋根上のエアダクトです。燃料電池は水素の他に酸素も必要になるため、このようなダクトで空気を大量に取り込むのかもしれません。後面窓らしきものは、内部に装置は詰め込まれているために窓の用を成していません。

 普通のバスならエンジンルームに相当する部分です。ご覧の通り、エンジンらしきものは一切ありません。2つ並んだ「FC STACK」は燃料電池本体です。そのうえにある「FCHV−BUS2」と書かれた箱はバッテリーで、ブレーキ回生を行うことで効率良く走行できるハイブリッド仕様になっています。

 運転席周りです。気になったのはシフトレバーでして、プッシュ式ではなくてレバー式になっているんですね。(ここら辺の作りがトヨタっぽい)しかも、ドライブ・ニュートラル・リバースしかなくて、所謂「ホールド」モードが無さそうです。電気モーター駆動ですから、アクセルの踏み加減で加速度を変えていくのでしょう。その辺は電車をイメージすれば分かり易そうです。

 

日野

 こちらは日野の出展車両となるブルーリボンシティノンステップです。車両自体は市販車と変わりませんが、「Bluetooth」による乗降アシストシステム(Bluetooth搭載の携帯電話を持っていると、携帯電話で停留所案内・降車時の合図を運転手に知らせる・運賃決済ができる仕組みになっている。)を搭載しているのが目新しい点です。発想は非常に面白いのですが、Bluetooth自体の普及が携帯電話搭載以前の段階で鈍いようですし、各携帯キャリアがBluetoothの搭載にあまり積極的ではないところからすると、実用で見られるまでにはまだ時間がかかりそうです。
(共同開発したKDDI(au)ではBluetooth搭載の携帯電話を発売した実績があるものの、1機種のみで終わっています。エリクソンはそのBluetooth搭載携帯電話を製造したソニーと合弁で携帯電話製造会社「ソニーエリクソン」を立ち上げています。)

 小型ノンステップバス「ポンチョ」です。このカテゴリーは外国製が先行していますが、各地でコミュニティバス運行の動きが進む中でようやく国産モデルも登場したわけです。参考出品扱いですが、すでに営業用として活躍しています。

 日野自動車60周年を記念して、昭和41年製ボンネットバス「BH15」が出展されました。元々は群馬の上毛電鉄で活躍していたものを、日野自動車が引き取って保存しています。ボンネットバスとしては末期に造られたもののようで、ワンマン運転に対応した仕様になっています。


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