
(東急バス虹ヶ丘営業所所属 社番:NJ854 いすゞP−LV318N改+IKC たまプラーザ駅北口)

(東急バス青葉台営業所所属 社番:AO833 日野P−HT276BA+日野車体 青葉台営業所内)
いきなりの東急バスネタです。(爆) 先日、東急バスの路線車を貸し切るツアーに混ぜて頂きました。貸し切ったバスが割と普通なら改めてページを割く必要もないのでしょうが、東急バスはおろか日本の路線バス史上でも非常に希有な形状をしたバスだったのです。そのバスとは、上の画像のNJ854号車(いすゞP−LV318N改+IKC)です。団地輸送のために3扉仕様となっているわけですが、なんと前・中・後全て2枚折戸という特異な形状となっています。高出力エンジン(275馬力)と搭載しつつも座席はロングシート(仕切あり)という、まさに大量輸送のために生まれてきたバスと言って良いでしょう。ホイールベースの短いタイプ(約4.8m)が標準の東急バスにあって、全長11m・ホイールベース5.5mという堂々たるバスです。
似たような輸送形態をとる青葉台営業所にも日野車が3扉仕様で投入されていますが、こちらは中扉を狭幅4枚折戸としているのが特徴です。(下の画像。現在は既に除籍済み。)虹ヶ丘・青葉台共に800番台車(昭和62年度納入車)は折戸となる形状でしたが、900番台(昭和63年度納入車)以降は中・後扉を引戸とする割と良く見られる形状に改められてしまい、その点でも800番台3扉車は非常に珍しい仕様となりました。
その800番台3扉車も日野車は既に全車除籍、いすゞ車も残り2台と余命幾ばくもない状況となり、普段はたまプラーザ駅・あざみ野駅界隈を走るNJ854を、最後の想い出に都内で走らせてみようとしたのが今回のツアーの目的でした。

(東急バス虹ヶ丘営業所所属 社番:NJ854 いすゞP−LV318N改+IKC 渋谷駅前)

(社番:NJ854と大橋営業所の日野製ノンステップバス 渋谷駅前)
まず目指したのは東急バスの拠点・渋谷駅前です。途中第三京浜を経由したのですが、さすが高出力エンジン搭載車だけのことはあって思いの外軽快に走ってくれました。普段多摩丘陵の坂道を走った足では何のこともなかったのかも・・・ 渋谷駅前では、普段出会うことのない地下鉄銀座線や滅多に会うことのない(初対面かも)都内の営業所所属の後輩達にその雄志を見せていました。

(東急バス虹ヶ丘営業所所属 社番:NJ854 いすゞP−LV318N改+IKC 大井町駅前)
渋41系統(渋谷駅〜大井町駅)と同じ経路とたどり、やって来たのは大井町駅です。停めた場所は普段大井町駅から大井競馬場への無料送迎バスの乗り場。大量輸送ならお任せのNJ854ですから、競馬輸送なんて持ってこいの仕事かも知れませんね。(^_^;; いつもなら全長の長い京急バスと比べてちょっと小さく見えてしまう東急バスですが、NJ854ならそれほど引けを取りませんね。

(社番:NJ854と荏原営業所のいすゞLV 荏原営業所内)

(東急バス虹ヶ丘営業所所属 社番:NJ854 いすゞP−LV318N改+IKC 荏原営業所内)
大井町駅からはしばしの休憩をとるために荏原営業所へ向かいました。荏原営業所は虹ヶ丘営業所と同じいすゞ車が所属しており(ただ、虹ヶ丘には日野車もある程度在籍しています)、都内の荒波にもまれる後輩達とご対面と相成りました。ここではNJ854を撮りやすい場所に置かせて頂きました。

(東急バス虹ヶ丘営業所所属 社番:NJ854 いすゞP−LV318N改+IKC 羽田空港)
最後にやってきたのは羽田空港。虹ヶ丘営業所はリムジンバス(たまプラーザ駅〜羽田空港)を担当していますが、まさかNJ854自身が羽田空港へやって来るとは思っても見なかったことでしょう。バスと停めた場所は出発ロビー(リムジンバス降車口)ですが、行先表示は特別に「たまプラーザ駅」を出していただきました。(さすがに乗車口ではマズイですからね。)実際に普通の路線バスがやって来たら、お客さんもさぞや驚くことでしょうね。
虹ヶ丘営業所への帰り道はリムジンバスと同じ首都高を走りました。途中渋滞もなく快調な走りでしたが、ハンドルを握っていた運転手さん曰く「ハンドルが軽くてヒヤヒヤした」だそうです。
NJ854にとっては大冒険だったこのツアー、引退も間近いをささやかれているこのバスにとっては良い思い出になることでしょう。少しでも長く活躍するよう願って止みません。
※ 立ち寄り箇所は関係機関への調整を図った上で訪れているものです。また、営業所内の撮影は全て許可を得ております。