約1800台ある乗合仕様の都営バスでは、一度に同じメーカー・仕様のバスをいれることもあれば、逆にたった1台だけということもあるわけです。たった1台だけというケースは低公害・低床系に多く見られますが、それ以外にも1台だけという事例を見ることが出来ます。ここでは、低公害・低床系以外で投入数がごくわずかという珍車を集めてみました。

(局番:B−V245 三菱P−MP618K+新呉羽 中央区晴海会場付近)
(局番:B−V246 三菱P−MP618K+新呉羽 東京駅丸ノ内南口)
渋谷営業所の都01系統用V代車は、それまでリーフサスだったM代(三菱P−MP118K)やR・S代(三菱P−MP218K)だったものがようやくエアサスになったものです。とは言え、この年次ではわずか2台だけの投入でした。型式では昭和58年排ガス規制のエアサス仕様であるP−MP618Kがこの2台ということにもなり、その面でも珍車となっています。
都市新バス仕様では標準とされるグライドスライド(観音開き)タイプの前扉ですが、都01系統用ではこのV代車まで採用されず、ごく普通の折戸になっている点も特記されます。既に同形状のR・S代も除籍されていることから、前扉折戸タイプの都市新バス仕様はこのV代の2台だけになってしまいました。
晩年には一般路線用へ転用されてイチョウマーク交換・行灯を黒色へ交換が行われましたが、平成13年春(平成12年度末)までに除籍となりました。

(局番:S−W768 日野U−HU2MLAA+日野車体 江東区東雲付近)
杉並営業所所管の都03・05系統用としては都市新バス化時点でS代車(日野P−HU233BA)が大量に投入されていますが、その後はV・W代で1台ずつという状態でした。V代では目黒営業所所管(現在は渋谷も担当)の都06系統用として大量に投入されているので同型車の「同期」はいますが、W代ではこのD−W768だけの存在です。平成元年排ガス規制対応でエアサス型式の日野U−HU2MLAAとしては一番初めに投入されたバスでもあります。
翌年次のX代では葛西営業所所管の都07系統用として日野U−HU2MLAAが大量に投入されるわけですが、後輪を照らすライトの有無など、それなりに微妙な違いを見ることが出来ます。
→平成12年12月に都03・05系統の担当を深川に一本化した関連で、D−W768も深川へ転属となりました。
(局番:L−X600 日産ディーゼルU−UA440HAN+富士重工)

新型の都04系統専用車投入に伴い、一般路線用に転じたL−X600
(局番:L−X600 日産ディーゼルU−UA440HAN+富士重工 匿名希望様)
江東営業所所管の都04系統用車はS代(日産ディーゼルP−UA33K)でまとめて投入されていますが、その後X代で1台だけ投入されています。それはこのL−X600です。S代車の同仕様車と比べ、車体側面最後部のエンジン吸気口の造作が異なる点や、エンジン及びコンデンサルーバーの形状が異っています。型式の面では、平成元年排ガス規制対応でエアサス形式の日産ディーゼルU−UA440HANは、改造形式(超低床スロープ又はリフト車・CNG)以外ではこの1台だけという存在となっています。
(局番:B−Z350 三菱U−MP618K+三菱 江東区東雲付近)
都市新バス仕様の三菱U−MP618Kで三菱名古屋製車体だとZ代のみの存在ですが、そのほとんどが南千住営業所所属で都08系統用であり、渋谷営業所所属の都01系統用はこのB−Z350ただ1台だけです。南千住所属車と同時期・同型式なので差異が見られるはずがないわけですが、それでもB−Z350では方向幕周りが新呉羽製と同じ青色となっている点が目立ちます。特に前面方向幕周りは、本来ならHゴムのような囲いの外側も黒くなっているところ、屋根周りと同じクリーム色となっており、方向幕横の青色部分と相まって随分変わった顔立ちとなっています。


(局番:N−E373 日産ディーゼルNE−UA4E0HAN+富士重工)

N−E373の前面を拡大したところ
「NISSAN」と「UD」のエムブレムがおわかりになるだろう
(日産と日産ディーゼルは別モノなので「NISSAN」はちょっと変なのだが・・・)
右側にある「NGV(天然ガス自動車)」ステッカーは、通常は側面のみに貼られているもの
(撮影:匿名希望様)

参考:同年次・同型車の姿
(局番:N−E376 日産ディーゼルNE−UA4E0HAN+富士重工)
これは車型が珍しいというものではありませんが、N−E373がちょっと変わっています。普通なら無いモノが色々付いているのです。詳しくは画像をご覧頂くとして、没個性な都営バスの中で微妙に装飾(ドレスアップって言うのか?)しているのは何か面白いですね。