都交通局がW代から投入してきた超低床バスですが、車両そのものが高価なことやリフト装置を都福祉局所管の一般会計からの補助金で賄ってきたこともあり、なかなか台数が増えませんでした。そこで、比較的安価で乗り降りしやすいバスとして「らくらくステップバス」がA代で登場しました。
このらくらくステップバスは、ワンステップバス(ツーステップをベースにしたもの。超低床バスとは別モノ。)をベースにして、段差を低くしたツーステップ構造としています。また、車椅子の積載を考慮して一部の座席が折りたたみできるようになっています。(もっとも、スロープ板は無さそうですが。)
A代やC・D代の中型車こそリーフ(板)サスペンションではありますが、B代以降の大型車ではエア(空気)サスペンションとなり、乗降時に車高を下げて歩道との段差を少なくする「ニーリング機能」が装備されるようになりました。当初は試作的要素が多く、B代までは中扉より後側が段差になっていて少々危険ではありましたが、C代後期納入分の大型車からはすべてニーリング機能付きらくらくステップバスとなり、中扉から後の段差はスロープ構造に改められました。今後はこのタイプが主流になってくるのでしょう。
元々、都市新バス仕様(初期のものを除く)・低公害車(一部例外あり)・超低床バス以外はリーフサスペンションが基本だった都営バスでは、このニーリング機能付きらくらくステップバスの登場で乗り心地の向上に一役買った格好になったわけですね。
※ ニーリング機能そのものは、Z代で4台(大塚にいすゞ2台・南千住に三菱2台、それぞれ都市新バス仕様。)、B代で10台(大塚・いすゞ・都
市新バス仕様車)に投入されています。
※ 超低床バスも「らくらくステップバス」と呼ばれていますが、ここでは「段差縮小ツーステップ」仕様のバスを指します。
※ 当初、らくらくステップバスは都営バス独自の仕様でしたが、東急バス荏原営業所の中型車(いすゞKC−LR333J)でも採用されています。

(局番:P−A533 いすゞU−LV324K+IKC)
国展01系統で活躍する巣鴨営業所のA代いすゞ車。このバスが「らくらくステップバス」のトップを切った。試作段階だったようで、サスペンションは都営で標準だったリーフサスペンション。A代が出た当時はまだいすゞ車の一部だけ取り付けられていたアイドリングストップ装置も付いている。低床構造のためか、屋根上にコンデンサが載っている。(ちなみに、U−LV324/224系で屋根積みコンデンサがあるのはこの一族のみ。)巣鴨に3台配置され、A代ではこの3台のみとなっている。そういう意味で珍車と言えるだろう。

(局番:E−C181 いすゞKC−LV280L+いすゞ)
国展01系統で活躍する小滝橋営業所のC代いすゞ車。屋根上のコンデンサの形状が薄くなってすっきりした。(低公害車も同様)このC代後期車かららくらくステップバス仕様が都営の基本仕様となったようだ。

(局番:G−C172 いすゞKC−LV280L+いすゞ)
都02系統運行中の都市新バス仕様C代いすゞ車。B代で都市新バス仕様都市低床車がまとまって投入されたので、C代では3台だけの投入となった。一般仕様に見られる車椅子積載目的の折りたたみ構造の座席は装備されていない。

(局番:E−D2935 いすゞKC−LV280L+いすゞ)
同じく国展01系統で活躍中の小滝橋営業所のD代いすゞ車。側面方向幕の下のガラスが固定式に改められた。