トラックやバスの後ろをクルマで走っていると、マフラーからモクモクと吐き出される黒い煙のすさまじさに閉口されたことがあるかと思います。DPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼル パティキュレート フィルター:黒煙除去装置)取付車では、この黒い煙の主成分である黒煙と粒子状物質を取り除くフィルターを排気管に装着しています。平成6年度末に葛西営業所の日野車と北営業所の日産ディーゼル車の計2台が改造されたのをかわきりに、平成10年度までに4メーカー12台に改造の上装着されています。

DPF取付車に貼られているステッカー。(上の画像はV−Z305(日野)のもの)円の内側には「DPF」と記されており、外側に「粒子状物質除去装置付自動車 東京都環境保全局」と記されている。平成6年度に改造された2台には、「黒煙の出ないバス 黒煙フィルター装着車 環境庁 東京都 公害健康被害補償予防協会」と記された横長でやや大きいステッカーが貼られていた。(N−W222には現在でも貼られている。)

(局番:V−W198 日野U−HT2MLAA改+日野車体 江東区東雲付近)
平成6年度にDPF取付改造された一期生のうちの1台のV−W198である。撮影時点(平成11年)では、撮影した構図からはステッカーを見ることができないが、以前は横長のステッカーが貼られていた。葛西営業所には、平成8年度に改造されたV−Z305(V−W198と同型)が在籍している。

(局番:V−Z305 日野U−HT2MLAA改+日野車体)

(局番:V−Z305 日野U−HT2MLAA改+日野車体 撮影:森茂樹氏)
平成8年度に改造されたV−Z305です。DPF車かどうかは排気管の構造とステッカー(後面窓右下の丸いステッカー)くらいでしか判別できません。
(平成14年1月に杉並支所へ転属しました。転属時に行われたのかわかりませんが、前面方向幕横のエコツムリマークは外されてしまいました。)

(局番:N−W222 日産ディーゼルU−UA440HSN改+富士重工)
(局番:N−Z307 日産ディーゼルU−UA440HSN改+富士重工 撮影:森茂樹氏)
同じく平成6年度に改造されたN−W222と平成8年度に改造されたN−Z307。「バス共通カード取扱車」ステッカーの横にある青いものがDPF車ステッカーである。平成9年度には練馬・江東にも登場している。(なお、練馬・江東のDPF取付車にはエコツムリマークが付いていないらしい。)ちなみに、N−W222・Z307は私の地元である北営業所所属ということもあり、見かけたり乗る機会が結構多い。客として乗るぶんにはまったく普通のバスとかわりない印象だが、後面の排気管の形状が横に細長いものになっているのが珍しい。もちろん、黒い排気ガスは吐き出されることはない。

(局番:N−Z307 日産ディーゼルU−UA440HSN改+富士重工)
平成14年7月時点のN−Z307です。DPF車を示すステッカーは無くなってしまいました。

(局番:R−C765 いすゞKC−LV380L改+いすゞ 江東区東雲付近)
平成9年度にDPF取付改造されたR−C765で、いすゞ車では初の登場となった。(三菱もこの年度で初めて改造されている。)C代のいすゞ車では、前期投入の普通の都市低床仕様と後期投入のらくらくステップ・CHASSE・CNGに大別できるが、R−C765は前期投入分である。新製時点からアイドリングストップ機能が装着されているので、エコツムリマークは登場時点から貼られている。
平成10年3月にいすゞ自動車からLVキュービックシリーズに追加されたのが、EGR(Exhaust Gas Recirculation:排出ガス再循環装置)+DPF装着の「いすゞLV E&D」です。EGRは一度発生した排出ガスの一部を燃焼室へ戻し、燃焼室内の酸素量を減らすことで燃焼温度を低下させ、結果として窒素酸化物の発生を抑える効果があります。あわせてDPF・アイドリングストップ機能が装備されていることで、黒煙・粒子状物質も抑えることになります。都営バスではE&D発売早々に1台が投入されています。
(局番:E−D294 いすゞKC−LV280L改+いすゞ 江東区東雲付近)
現在のところ都営で唯一のE&DであるE−D294で小滝橋営業所に投入された。(局番表示も「E−D・・・」となっているのは単なる偶然か?)E&Dは多くの低公害車(アイドリングストップ機能だけのバスを除く)と異なりワンステップ仕様も用意されていることから、都営ではワンステップベースのらくらくステップ仕様(エアサス・ニーリング付き)で投入されている。E&Dである表記がされていないので、見た限りでは普通のらくらくステップ仕様と同じに見える。