★ ハイブリッドバス<三菱MBECS> ★

 三菱自動車が開発した低公害対応のディーゼル蓄圧式ハイブリッドバス『MBECS』です。元の発想としては日野HIMRと同じく、減速時のエネルギーを貯えてそれを発進・加速時に活用するものですが、三菱MBECSでは電気のかわりに圧縮する力を用いているのが特徴です。具体的には減速時に油圧ポンプ兼モーターでタンクに油を圧縮した状態で送り込むことで減速エネルギーを貯え、発進・加速時に油を逆流させて油圧ポンプ兼モーターを駆動させて動力補助をするものです。これによる効果は日野HIMRと基本的には同じで、発進・加速時に排出される排気ガスを抑制しています。
 ちなみに、「MBECS」は初代モデルでは「Mitsubishi Brake Energy Conservation System」、B代で投入した「MBECS II」とC代以降で投入した「MBECS III」では「Motor Vehicle Brake Energy Conservation System」の略で「エムベックス」と呼びます。
 都営バスでは、営業車としてはもっとも早い平成5年度に1台投入され、以来D代車まで30台が投入されています。

 


(局番:K−Z332 三菱U−MP618K改+三菱)

 MBECSとしての一番手として登場した南千住営業所所属のK−Z332。都08系統用ということで都市新バス仕様となっており、、もちろんエアサスペンションである。都市新バス仕様のMBECSは今のところこの1台だけとなっており、Z代で1台のみとあいまって珍車と言える。ちなみに、先代のエアロスターの前照灯は丸型が標準品だったようで、都営でも一般仕様車では丸型を採用していたが、都市新バス仕様車では角型となっている。このバスも同様に角型ライトである。

 

ha484_2.jpg (41585 バイト)
(局番:H−A484 三菱U−MP618K改+三菱)

  Z代に続いてA代では一挙に10台が千住・南千住・青戸に投入された。すべて一般仕様での投入となったが、MBECS一族ではエアサスペンションとなっている。(都営でのMBECSは一貫してエアサスペンションとなっています。)また、都営一般仕様の先代三菱エアロスターでは珍しく角型ライトが装備されている。改造型式としての投入はA代まで。

 


(局番:T−B629 三菱KC−MP637K+三菱)

 B代では14台が渋谷・早稲田・千住・南千住・青戸と三菱車指定配属営業所すべてに投入された。(B代では、中型車・リフト付超低床車を除いてすべてMBECSが投入されている)新排ガス規制区分(KC−)での投入となり、型式認定を取得して新たに「MBECS II」を名乗るようになった。前照灯が丸型に戻り、前面向かって左下側に「MBECS−II」と表示されているのが珍しい。このB代からアイドリングストップ機能が装備されるようになった。なお、先代エアロスターとしての投入はB代が最後となり、C代からはフルモデルチェンジモデル「ニューエアロスター」が登場することになる。

 

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(局番:T−C222 三菱KC−MP737K+MBM 撮影:森茂樹氏)

 C代ではベース車そのものがフルモデルチェンジを行ったためにスタイルが大きく変わり、名称も「MBECS III」となっている。投入台数は大幅に減り、早稲田営業所に3台が配備されている。ちなみに、前面にある「低公害バス」と表示される行灯だが、これまでのものより狭くなったこともあり、投入当初は「低公害」と表示されていた。→新製後まもないT−C223。行灯の「低公害」に注目。

 


(局番:K−D273 三菱KL−MP737K+MBM)

 D代では引き続き2台が南千住に投入された。同じく「MBECS III」を名乗るが、一部改良により長期排ガス規制適合となり、型式の排ガス規制区分が「KL」となっている。なお、D代では低公害車を中心に座席配置が改められているが、なぜかこの一族では座席の柄が普通の青色になっている。(低床系・アイドリングストップ機能だけのバスを除く低公害系はイチョウの柄が入っていた。)


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