★ ハイブリッドバス<日野HIMR> ★

 LPG併用バスに次いで登場したのが、日野自動車が開発したディーゼル電気ハイブリッドバス『HIMR』です。このバスのシステムは、減速時に発生するエネルギーを電気として貯え、排気ガスの排出が増える発進・加速時に貯えた電気の力で動かすというものです。その結果、発進・加速時に沢山排出されていた排気ガスを抑えられるという効果を得る事が出来ます。減速エネルギーを電気にし、蓄え、そして動力として生かすために、このバスには発電・モーターの役割を持つ三相交流器と大容量バッテリーが積載されています。
 ちなみに、「HIMR」は「Hybrid Inverter Controlled Motor & Retarder System」の略で「ハイエムアール」と呼びます。登場当初、前照灯間に設置された行灯には「ハイブリッドバス」と表示されていましたが、当時は「ハイブリッド」の意味が浸透していなかったせいか、しばらくして「低公害バス」に改められています。(今だとトヨタ自動車の電気式ハイブリッド自動車「プリウス」の市販で大分馴染みのある単語になっているんですけどねぇ・・・ あとパソコンユーザーあたりは「Win/Mac ハイブリッドCD−ROM」とかで馴染みがあるんじゃないでしょうか?)
 都営バスでは営業車としてはもっとも早い平成3年度に登場し、以来E代車に至るまで投入されつづけており、その数60台以上(E代車を除く)とおそらく国内バス事業者では最も多く活躍しています。

 ※ システム上、アイドリングストップ機能も装備できるようになっていますが、都営バスでは装備されていません。

 


(局番:D−X516 日野U−HT2MLA改+日野車体 中央区晴海見本市会場(当時)付近)

広告車に衣替えしたD−X516(局番:D−X516 日野U−HT2MLA改+日野車体 杉並区代田橋付近)

 記念すべきHIMR第1号車である杉並営業所所属のD−X516。登場当時は一般仕様にもかかわらず都市新バス系統用だったらしいが、その後一般路線用になっている。この画像は平成7年12月のもので既に一般路線用だったわけだが、大規模同人誌即売会「コミックマーケット」開催に伴う臨時バス運行の影響なのか、なぜか都05系統の運行に入っていた。(ちなみに、撮影時はコミックマーケットとしては最後の晴海見本市会場での開催でした。明けて平成8年3月末には晴海見本市会場は閉鎖され、江東区有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)に移転しました。)
 なお、通常都営バスでは車体にメーカー名を表記していないが、D−X516には後面窓に「HINO」の文字が記されている。
→D−X516の後面周り。後面窓の「HINO」の文字に注目



ラッピングが剥がされて標準塗装の状態に戻ったD−X516(平成14年9月)
(局番:D−X516 日野U−HT2MLA改+日野車体 (構内立ち入り許可済み))


(局番:A−X516 日野U−HT2MLA改+日野車体)

 平成15年1月、X516にも転機が訪れました。平成15年4月から杉並支所の運行業務を民間委託することになり、それに伴う整備簡素化の一環でHIMR車とディーゼル車の車両交換が行われた模様で、このX516も品川に転属となりました。

 


(局番:D−Y785 日野U−HU2MLA改+日野車体)

 X代に引き続いてY代では11台が投入され、いずれも都市新バス仕様として杉並・目黒・葛西に配備された。Z代(12台、すべて一般仕様で杉並に配備)まではあくまで改造型式として登場している。→一般仕様のZ代(D−Z321)HIMR

 

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(局番:V−A472 日野U−HT2MLAH+日野車体 江東区東雲付近)

  A代では大量22台(すべて一般仕様)が品川・目黒・葛西に投入された。この時点から正式な型式認定を受けたモデルとなっている。ちなみに、側面の広告入れのサイズとHIMRの表示位置が変更されている。なお、リーフサスペンションでの投入はこれで最後となり、B代以降は一般仕様ながらエアサスペンションで登場している。

 

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(局番:M−B652 日野KC−RU1JLCH+日野車体 品川区上大崎付近)

 A代までのHIMRはブルーリボンHT/HUシリーズをベースにしたものだったが、B代からは中型車のレインボーRJ/RRシリーズのエンジンにターボチャージャーを付けたものに改められた。このため、HIMRも「HIMR II」と名称が変更されている。エンジン周りの配置は中型車と同じであるため、エンジンルーバー・吸気口・給油口・ナンバープレート取付位置などがHT/HUとは逆の配置となっているのが特徴。ちなみに、B代の日野車では前照灯の形状が従来の丸型から角型に改められている。(フォグランプはY代後期納入から角型に変更)
 B代は目黒・葛西に計5台、C代では品川に4台が投入されている。

 


(局番:M−D270 日野KC−RU1JLCH+日野車体)

(局番:V−E368 KC−RU1JLCH+日野車体)

 D代では品川・目黒・葛西に計8台が投入されている。他の車と同様に、側面方向幕下のガラスが固定になったり、後面の局番札が廃されて直接車体に表記するような変更が見られる。なお、E代車では、これに加えて前面の「低公害バス」の行灯の廃止→ステッカー貼付・メーカーの標準仕様品の変更によりビルトインエアコンの採用などの変化が現れている。


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