乗っ取られたバスは、犯人の指示により都内を迷走し、やがて首都高速から中央自動車道へ向かうことになります。

拳銃を突きつけられながら運転する乗務員。作中では「コバヤシ」と名乗っていました。まぁ、あまり見ていて良い感じはしない絵ではありますね。制服の配色はさすがに実物とは異なりますが、エンジ色のネクタイがいかにも「らしい」感じです。マイクが口元にくるように曲げられるタイプというのが泣かせます。


(構内立ち入り許可を得て撮影)
上の画像はバスからの無線を受けて緊迫する営業所のシーンで、下はモデルとなった新宿支所庁舎の実物です。バスだけでは飽きたらず、車庫までもしっかり描写するとは・・・
何が細かいかって、窓や配水管の位置から建物の形状、果てはクーラーの室外機まで描いているのは、手抜き一切無しというところを伺わせます。偶然なんですが、実物のほうも似たような位置にバスが停まっているので、雰囲気がより感じられると思います。
ちなみに、このシーンの後で庁舎内で待機する警察の人間が、「バスのガソリンは残りわずかだ」と言っています。一体どうやったらガソリンでバスが動くのでしょうか?やってもらいたいものです。作画は文句の付けようがないんですが、脚本はイマイチですね。これだけで相当萎えてしまいました。


首都高速に進入するシーンです。普段はまず見られない絵ですね。後面周りの「都交通局の環境モノ」「東京バス協会モノ」などのステッカー類が識別できます。


中央道小仏トンネル出口付近で、主人公「江戸川コナン」の機転により急停車したシーンです。横滑りしながら停まるバスは実際にはなかなかみることは出来ませんね。
さて、ここまで描かれているだけに、都交通局が作画資料の協力をしているのだろうと思うんですが、エンディングのクレジットには一切「東京都交通局」の文字が記されていません。当然ながら疑問を抱くわけですけど、その理由はこの話しのオチを見て その理由が氷塊しました。都営バスが・・・




コレを見て泣きたくなりましたよ、マジで・・・ 車内に持ち込まれた爆弾が急停車の際に起爆スイッチが入ってしまい爆発した、というオチなんです。全員なんとか逃げ出して無事だったんですけど、何が悲しくてバスがドッカーンと逝ってしまわないとならないのでしょう。
制作側と都交通局でやりとりがあったかどうか知るよしもありませんが、仮にあったとしても「自分の所の大事な商売道具が爆破されて燃やされるオチ」に都交通局側が果たしていい顔するもんでしょうか? バスジャックって話も「大事なお客様を
危険にさらす」わけですし、例の西鉄の事件の記憶もまだ新しいとこを鑑みると、この話は如何なものかと思わざるを得えません。そう考えると、予め制作に協力したとしても都交通局の名を一切出さないという判断があれば、それは至極賢明なことと言えるでしょうね。たかが作り話といえども、イメージって大事だと思いますよ。
爆弾の犠牲になって燃えてしまったC−W707号車、どう見ても復元不可能な状態ですからそのまま除籍になったと考えるのが普通ですね。ところが、平成15年1月6日放送の「揺れる警視庁 1200万人の人質」の中でこんなシーンがあったのです。

なんで爆破されたW707号車が何事もなく走ってるの!?
いやいや、偶然見ていたらこんな絵が出てきたんでもう大爆笑!! 轟々と燃えさかる状態から復帰できるなんて、どう考えても無茶ってものです。って言うか、とりあえず局番・登録番号は別のに変えておこうよ>制作スタッフ


ちなみに、このシーンは周りを囲まれた犯人が歩道橋からバスの屋根に飛び乗るというものです。屋根上のラインクロスファンにしがみつくわけです。それにしても、爆破されたり屋根に人が飛び乗ったり・・・W707号車も色々大変ですなぁ〜。