かねてより平成10年度に投入されると報じられていた、CNG(圧縮天然ガス)ノンステップバスの披露会が営業に先立って催されました。当日は小雨が時より混じり肌寒い天候ながら、多数の来賓や報道機関が詰めかけていました。また、趣味者の姿も見られ、当ホームページ作成にあたって資料として活用させていただいている都営バス同人誌のサークルの方や、当ホームページをご覧になっていらっしゃったとお声をかけてくださる方がおられました。

式典は午前10時に開始され、開会の辞に続いて主催者側の東京都交通局長の挨拶が行われました。(上の画像:挨拶する都交通局長)

続いて、来賓を代表して低公害バス導入に密接な関係がある東京都環境保全局長から祝辞が述べられました。(上の画像:祝辞を述べる都環境保全局長)

最後に、主催者側・来賓代表でテープカットが行われました。(上の画像:左より、東京都福祉局理事・環境保全局長・交通局長)この後、2台に分乗して試乗会が行われました。このうち、いすゞ車(S−E400)は都庁へ立ち寄り、青島東京都知事(当時)の視察が行われたそうです。

会場で配られた資料と一緒に入っていたバス共通カードです。このカードに関する発売予告が特にないので、非売品かも知れません。バス前面向かって左側をよ〜く見ると、エコツムリマークではなく車椅子マークに・・・
今回登場したCNGノンステップバスは国内では初めて導入されるもので、その導入に当たっては交通局と自動車メーカー、バリアフリーを推し進める福祉局や環境問題に取り組む環境保全局、そして国(運輸省)の協力により実現しています。従来、都交通局における低公害バスと高福祉型(乗り降りしやすい)バスについては、それぞれ重要な課題ということで先駆的かつ計画的に導入が進められていましたが、低公害関連機器を床下積載するために低床化が困難だったことや価格面の問題で両方兼ね備えたバスが登場していませんでした。(例外として、三菱製畜圧式ハイブリッドバス「MBECS」やいすゞ製EGR+DPFはワンステップに対応できます。)今回は、CNGバスに積載されるガスボンベを掌握する「高圧ガス保安法」が規制緩和に伴って平成10年4月に改正され、屋根上に積載可能な軽量ボンベ(アルミ・プラスチック等の構造材にカーボン繊維で補強したもの)が新たに採用できるようになって初めて低床かつ低公害なバスが実現することになりました。
高齢化・都市環境保全の両面を考えるなら、今後もこのようなバスが投入されてゆくべきところですが、やはり高コスト(天然ガス充填施設設置も含む)が障害となることが十分考えられます。勿論自動車メーカー側のコストダウンの努力も必要ではありますが、そのなかで量産効果が占める部分も大きいでしょうから、ある程度普及するまでは行政側のサポートが重要なポイントとなることでしょう。
今回、都交通局がCNGノンステップバスの導入に踏み切った意義は非常に大きいものがあり、評価に値するものがあると思います。これからもバス事業者の先駆者としての役割を大いに期待したいものです。

(大阪市交通局(酉島営業所所属) 局番:89−3358 日産ディーゼルKC−UA460KAM改+富士重工 大阪市野田阪神)
都営バスに続いて、4月より運行を開始した大阪市営バスのCNGノンステップバスです。都営の同型車と比較すると、屋根上のガスタンクが薄くなり車高がやや低くなっている(全高が低くなった分は車内の天井を低くしてガスタンクのスペースを確保している)点や、エアコンのコンデンサの形状がいすゞ車に搭載されているゼクセル製のものになっている点が目立ちます。中扉に装備されているスロープはライコン製電動タイプが装備されます。このバスは酉島営業所所管の特81系統(野田阪神〜舞洲スポーツランド)と臨81系統(桜島駅〜舞洲スポーツランド)で運行されていますが、普通のノンステップバスと混用されてるために必ずしもCNGノンステに当たるとは限りません。「普通のノンステ」と言っても、三菱+西日本車体工業というまず関東では見られない組み合わせのノンステップバスが来ることもありますが・・・
(大阪市営の日産ディーゼル製大型路線車は、基本的にエバポレーターが屋根に出ないビルトインタイプとなっています。これは経路上に全高に制約のある区間が存在するためです。)
→酉島営業所所属の三菱KC−MP747M+西工のノンステ(局番:69−3357)