管理者がアニメとか見ないとちっとも増えていかない「『・・・』に見る都営バスの描写(笑)」シリーズですが、久しぶりに第五弾をお送りします。今回は『藍より青し』です。
『藍より青し』(原作:文月晃)は平成14年4月からフジテレビで深夜に放送しているアニメです。詳細については、「藍より青し」で検索すればいくらでもヒットすると思いますので省略させて頂きます。(アニメを見てから原作本を買ったものですから、あまり詳しくかけないんですよ。申し訳ない。)
第10話「学舎」で、主人公の「桜庭葵」がもう一人の主人公で許嫁の「花菱薫」が通う大学に行くシーンでこんなバスが出ていました。



多分ベースとなった思われる中扉2枚折戸仕様の三菱ノンステップバス
(局番:T−D209 三菱KC−MP747K+MBM)
一目見て「おおっ!三菱のノンステップバスだ!!」とわかるくらい判別の付く描写がされています。全体的なフォルムもそうなんですが、側面後部のルーバーの形状が三菱ノンステップバスそのものです。中扉2枚折戸仕様ですから、都営ではC・D代車の3台が該当します。前面方向幕に「池袋駅前」と表示させているあたり、早稲田のT−D209・210あたりを彷彿とさせます。
ただ、正直なところ、コレを「都営バス」って言って良いのか迷いはありました。塗り分けが独創的(と言うより全然似せる気がない)だし、前面のセーフティーウインドウが無いかわりに神奈川中央交通を思わせる小窓は付いているし・・・ とりあえず、行先表示と色が似ていますし、前面窓下中央部分ある菱形のエンブレムがイチョウマークっぽいので、「これは都営バスなのだ!」と強引に自分を納得させています。

「桜庭葵」がバスを降りた時のカットです。ちゃんと中扉から降りているようですが、扉の閉まり方がかなり変です。まぁ、ツッコミだしたらきりがない絵ではあるんですが、この開閉の仕方だと相当複雑な機構になってしまいそうです。
ちなみに、このバスに乗っていた「桜庭葵」は相当なご令嬢でして、原作の第1話では「池袋(原作での表記は「池梟(いけふくろう?)」)で東武東上線(のような電車)に乗ろうとして東武(のような鉄道会社)の切符を買ったのは良いのだが、それをJRの自動改札機に入れようとして通れずに困っている」なんてことをやってのけるくらいですから、元々公共交通機関を利用する機会が少なかったのでしょう。そういう素性の人物が、よく間違えずにバスに乗れたものだと妙に感心させられます。


運転席側の側面です。凄い形状の非常口とか、これまたツッコミだしたらきりが無い絵ではありますが、ノンステップバスなのに冷房のコンデンサが床下に付いているという点に関しては、「ひょっとしたらノンステップベースのワンステップバスなのかもしれない」というミラクルな想像を抱かせます。
「藍より青し」では、先に紹介した都営バス風?なモノ以上に東武東上線の電車が登場しています。ここでは14話「胸懐」での描写を番外編として紹介します。(一部、1話目のものも流用している可能性があります。)

14話では「桜庭葵」と「花菱薫」が池袋に買い物に行くという話からはじまります。「東武」と言っておきながら、なぜ東口!と言いたくもなりますが・・・ 建物を見上げるアングルになっていますが、如何にも「池袋に来た」という感じで描かれています。

出ました!東武10030系電車(10000系のマイナーチェンジ仕様)です。アニメのモノとしては良く描けているほうだと思いますよ。と言うより、実物よりも格好良いと思ってしまったくらいです。種別(左):赤・行先(右):青というところから、この電車は急行なのでしょう。

(1話あたりの)回想シーンのものです。特徴的な座席の色や握り棒の形状が良く再現されています。(厳密に言ったら粗があるのでしょうけど、少なくとも加工が面倒臭そうな肘掛け部分の造作がきっちり表現できているのはポイント高いですね。)

これも回想シーンからです。屋根上の冷房装置がかなりゴツくなってはいますが、下枠交差型パンタグラフを描写するなど、わりとキッチリしています。駅名票は東武っぽい感じもしますが、帯色がオレンジ色っぽく、伊勢崎・日光線系列タイプに近くなっているのが惜しいですね。

ついでに東武絡みでもうひとネタを。「藍より青し」と同時期に放送を開始した「ちょびっツ」(原作:CLAMP TBS系列で放送)でも東武の8000系電車が登場していました。(放送話数は失念しました。)画像ではよくわかりませんが、側面のLED行先表示は「小川町」となっていることから、これも東武東上線であることがわかります。冷房装置やドアに貼ってある「ドアにご注意」ステッカーなどが描写されるなど、細かい芸が光ります。
それにしても、なぜどれも東武東上線なんでしょうね?